展示アーティスト二人が、展示を巡りながら、今回制作した作品について話します。「PLANKTON 漂流する生命の起源」展で起こったアートと科学の融合を紐解いて行きます。モデレーターに小崎哲哉。(お席には限りがございます)
Christian Sardet(クリスチャン・サルデ)
フランス国立科学研究センター(CNRS)名誉ディレクター。米カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。ヴィルフランシュ・シュル・メール臨海実験所にCNRSとパリ第6大学、ピエール・エ・マリー・キュリー大学(UPMC)の細胞生物学研究室を設立。クリエイターとしても活躍し、ノエ・サルデ、サリフ・ムシャクとともに「プランクトン・クロニクルズ」のプロジェクトを立ち上げ、ドキュメンタリーやアニメ、DVD作品を制作し、数々の賞を受賞する。また、生命科学の広報活動が評価され「ヨーロッパ賞」(欧州分子生物学機構)を受賞。日本では、『美しいプランクトンの世界』(河出書房新社 2014年)が刊行されている。
高谷史郎(たかたにしろう)
展示インスタレーションは日本を代表する映像作家の高谷史郎が手がける。
1963年奈良県生まれ。京都市立芸術大学環境デザイン科在学中より、国際的に活躍するアーティスト・グループ「ダムタイプ」に創設メンバーとして参加し、映像、照明、グラフィック、舞台装置等々、幅広く手がける。並行して1998年よりソロ活動を開始。最先端の技術を駆使した表現で、日本を代表する映像作家として多彩な活動を行ってきた。また、気候変動について考えるための北極圏遠征プロジェクトCape Farewell(イギリス)に日本人アーティストとして初めて参加するなど、自然現象への深い関心をよせる。
パフォーマンス作品には「CHROMA(クロマ)」(2012年)、坂本龍一、野村萬斎とのコラボレーション作「LIFE-WELL」(2013年)等があり、2015年には新作「ST/LL」がベルギーおよびフランスで上演され、喝采をあびた(2016年1月びわ湖ホールにおいて凱旋公演)。主な個展に「明るい部屋」(2013年、東京都写真美術館)などがある。
小崎哲哉(おざきてつや)
1955年東京生まれ。カルチャーウェブマガジン「REALTOKYO」と「REALKYOTO」発行人兼編集長。
日本とアジア太平洋のアートシーンの包括を目的とした日英バイリンガルの現代アート雑誌「ART iT」前発行人兼編集長。彼は1989年にカルチャーマガジン「03 Tokyo Calling」の立ち上げに副編集長として関わっており、1996年にはインターネットワールドエキスポの日本ゾーン・テーマパビリオン「Sensorium」、2005年愛知万国博覧会テーマ普及誌『くくのち』のエディトリアルディレクターを務める。1999年に「REALTOKYO」、2003年に「ART iT」、2007年には「REALKYOTO」を創刊する。彼の制作物には、CM-ROMブック『マルチメディア歌舞伎』や、文化人類学者のクロード・レヴィ=ストロース氏、作家の池澤夏樹氏、映画監督のアッバス・キアロスタミやその他の寄稿による写真集『百年の愚行』などがある。ART iT社を2010年に退社し、2013年愛知トリエンナーレではパフォーミングアーツ統括プロデューサーに就任した。2014年『百年の愚行続』を著作、出版。現在は京都造形芸術大学客員教授。
[参加費]
無料
[言語]
英語(日本語通訳)
[ご予約用プログラム名]
クリスチャン・サルデ、高谷史郎、小崎哲哉によるトーク