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KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭のサテライトイベント「KG+」に参加の展覧会から、優れた展示に授与される「KG+ AWARD by GRAND MARBLE」で2015年度グランプリを受賞した古賀絵里子は、1980年福岡県に生まれ、2012年さがみはら写真新人奨励賞、2014年日経ナショナルジオグラフィック写真賞優秀賞等を受賞してきた期待の新進写真家。前作《一山(いっさん)》は弘法大師空海によって密教の道場が開かれてから1200年目を迎えた高野山へ通い、荘厳な寺院や自然、人々の日常を、5年の歳月をかけて記録した力作であり、古賀の作品にはいつも「生と死」という根源的なテーマが通底している。
今回の出展作《Tryadhvan(トリャドヴァン)》は、自身が宿した新たな生命を軸に、静物や自然、家族などを写した新作。《Tryadhvan》はサンスクリット語の仏教用語で、過去世・現在世・未来世を指す《三世(さんぜ)》を表す言葉。現在は過去の結果、未来は現在の現れであり、三世は途切れることなく繋がり、因果によって結ばれているという教えを表すのだという。なお、本展はフランス国立造形芸術センターの写真コレクション・キュレーター、パスカル・ボースがキュレーションを務める予定。

Tryadhvan © Eriko Koga

古賀絵里子「Tryadhvan(トリャドヴァン)」、2015年 © Eriko Koga

京都市指定有形文化財 長江家住宅

〒600-8443 京都市下京区新町通仏光寺上ル船鉾町394
地下鉄烏丸線 「四条」駅 4番出口または6番出口から徒歩5分

OPEN:10:00-19:00
CLOSED:5/11

¥600 / 学生 ¥400

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