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ルーカス・フォーリア(1983、ニューヨーク州生まれ)がキャンピングカーに写真機材を積んで、アメリカ南東部へ旅に出たのは2006年のこと。その後5年間をかけて彼が撮影したのは、‘off-the-grid’と呼ばれる環境で生活する人々の肖像だった。‘off-the-grid’とは電気水道を含めた近代的な設備や供給に頼らない自給自足の生活環境を指す現代用語である。人々が都市や町を捨て自然や荒野での生活を選ぶ理由は、宗教的なものから経済的なものまで様々だが、彼らの多くはソーラーパネルや車のバッテリーを電源にして日常的にインターネットにアクセスしているという。そんな現代社会を象徴するようなユニークなライフスタイルと、美しい自然風景との対比が印象的なフォーリアの作品は、ニューカラー写真を生んだアメリカ写真の伝統を受け継ぐ力作といえよう。

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ルーカス・フォ-リア[ドングリとポッサムのシチュー、ワイルドルーツホームステッドにて]、ノースカロライナ、2006 Courtesy of galerie du jour agnès b, Paris ©Lucas Foglia

②有斐斎 弘道館

〒602-8006京都市上京区上長者町通新町東入ル元土御門町524-1
地下鉄烏丸線「今出川駅」6番出口から、
または「丸太町駅」2番出口から徒歩8分

OPEN:10:00-17:00
CLOSED:4/22

会場個別入場料:一般、学生(大学・高校・専門生)どちらも 500円

※靴下着用をお願いします
もしお持ちでない場合は、エントランスにて200円で購入していただくこともできます。

[関連プログラム]

4/19 11:00-12:00
5/10

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